首都圏不動産 Tokyo-realestate

首都圏の不動産投資やお部屋探しについて書いてます。

建物以外の安全性

今日は台風が上陸して各地で被害が出ていますが、皆様ご無事でしょうか?

首都圏はお昼過ぎに上陸が予想されていましたが、軌道が北へずれて秩父方面から北上したのでそれほど雨は降らずに済みました。

でも風は強くて、靖国神社の境内では大木が倒れ、けが人が出たそうです。

昨日15日から京都・滋賀・福井ではかなりの降水量があり、河川の氾濫などで現在も大変なようですね。

異常気象なのか毎年各地で観測史上初みたいな例年にない異常な数値が記録されています。

そうなると全てが東日本大震災津波のように「想定外」って話になっちゃうんですけどねぇ。

所詮、人間が考えうる方策なんて自然の脅威の前には無力なのかな?

だからこそ耐震基準やPML値では、余力を残しておかなければいけないと思うのですが。

いつもこの時期になると台風による大雨で、土砂崩れのニュースを耳にします。

今回の台風でも福井県で裏山が崩れ、死者が出ました。

国土の狭い日本であり、更に平地も少ないとなれば、山を切り崩して宅地造成するのも仕方ないとは思いますが、その安全性はどこまで確保されているのでしょう?

そこでちと調べてみたんですが…

まず、宅地造成規制法が施行されたのが昭和36年11月で、それ以前は規制がなかった!

この法律が施行される前は野放しってことですww 50年以上も前に造成された宅地は結構あるそうです。造成前はどのような地形だったのか調べるには古地図と比較して高低差を調べなければなりません。

但し、平成19年以降、こうした古い造成地のうちで、面積3,000㎡以上の谷埋め盛土、原地盤の勾配が20度以上かつ盛土高5m以上の腹付け盛土を大規模盛土造成地として地図などで公表する自治体が出ています。

平成19年は中越地震が起きた年。

あの時には400カ所以上の造成地が住宅ごと崩落しており、その教訓から、危険な場所の公表が進むようになったようです。

現在、首都圏で情報が公開されている自治体は埼玉県(さいたま市川越市熊谷市川口市所沢市春日部市草加市越谷市は独自で実施とされている)、川崎市で、横浜市では規制区域のみを地図で公開しています。

ただ、川崎市の約2,500ケ所の大規模盛土造成地のうち、500ケ所が昭和37年以前という状況から推察すると、横浜市も同様な状況が類推できます。

特に横浜市は規制区域が市域の約63%にも及んでいるだけに、注意が必要らしいですww

怖いですねぇ、都合の悪いことは開示しないんですね!横浜市の住宅は山の上に多いですから。擁壁と擁壁の間に急傾斜の階段がある場所なんてザラにあります。

そしてかなり年数の経過した不適格擁壁(ガンタ積土留、大谷石土留、コンクリートブロック[CB]を積み重ねた土留、大谷石+ブロック積、コンクリート土留+間知ブロック、玉石土留など)をそのまま使用して建て替えもあるそうです。適格擁壁には「検査済証」があるのらしいのですが、建物でも無いケースがあるのにあるのかいな?

しかもですよ、擁壁には耐震性は考慮されていないそうです!!!地震時の土圧は計算しないww

計算式はあるんですよ、でも法律ではそこまで求めていません。

確かにそこまで考慮するとかなり堅牢な擁壁が必要となり、すなわちお金がかかる!ってことで宅地造成が進まなくなっちゃいます。

宅地造成が進まない=土地が不足=建売屋が困る=工務店などの小規模建築業者が困る=建築関連就労人口が多い日本では雇用が無くなる=日本が困る?ってことのようです。

同様に埋立地でも液状化対策を施すと=コストがかかりすぎる=旨みが無くなる=土地が取引されない=建築物が建たない=建築関連就労人口が多い日本では雇用が無くなる=日本が困る?

何十年~何百年に一度の地震のためにそこまで考慮できないので、津波で防波堤が決壊しても原発事故が起きても「想定外」で仕方ない!ってことみたいです。

マンションは重量があるので擁壁の上ってあまりないような気がしますが、あっ、崖の上のは見たことあるなあ。

買う気も住む気もしないですけど。

でもアパートは首都圏でも結構ありますよね。

利回りよくてもこの辺は大丈夫ですか?大家さん。