首都圏不動産 Tokyo-realestate

首都圏の不動産投資やお部屋探しについて書いてます。

首都圏不動産のこれから

以前、アメリカの不動産市況も取引が活発になってきているとブログで触れました。

日本でも首都圏は不動産取引が活発になっていると書きましたが、どのような変化が起こっているのか、少し見てみたいと思います。

つい先日の9月15日でリーマンショックから丸5年が経過したそうですが、世界全体の株価動向を示すMSCI世界株指数(ドル建て)は9月11日に約5年3カ月ぶりの高値をつけ、金融危機直前を約2割上回る水準となったそうです。

現在、リーマンショックの発祥地であるアメリカは、ようやく不動産バブルの後始末に目途が立ち、今月のFRBでQE3(超金融緩和策)を縮小できるというところまでこぎつけたとのことです。

振り返って我が国も、80年代のバブル経済不良債権処理に目処がつき始めたのが、不良債権処理に着手してから5年後だったそうです。

過去10年を振り返ってみると、外国人投資家は日本の不動産に対して積極的な姿勢をとり続けてきました。例として2007年には、モルガン・スタンレーによる全日空グループが保有するホテルの取得、ゴールドマン・サックスによるティファニー銀座本店ビル取得などの大型取引が行われました。その後、リーマンショックにより2008年以降はやや低下したものの、アジアの投資家(シンガポール・韓国・香港・マレーシアなどの機関投資家)による不動産取得が活発化しいる動きもあり、高水準を維持してるそうです。

さらに、アジアの個人富裕層(台湾)による日本不動産への投資も活発化しているそうです。

そして2012年5月にゴールドマン・サックス金融危機以降4年ぶりに日本の不動産投資を再開しました。

先に書いたように、ゴールドマン・サックスは2007年にいち早く、日本の不動産を取得し始め、金融危機前にはいち早く不動産取得をストップして売却に転じ、デットの貸し手に回りました。

モルガン・スタンレーも日本市場ではたぶん?それほど損失はなかったように思うのですが、本国アメリカではリーマン、AIGについで危なかったそうです。

で、今回最近の売買情報を眺めていたら、以前、ダヴィンチHDのファンドが所有していた「芝パークビル」(通称 軍艦ビル)が売却されるようです。

これのPMしていたのでよーく知っていますが、2005年に秀和の私的整理に伴い、再建スポンサーとなったモルガン・スタンレーが都内の「秀和ビル」16棟を傘下の不動産ファンドに約1,400億円で取得しました。

この中で一番でかいのが「芝パークビル」で貸床面積が約25,000坪ありまして、その取得価格は800億円と言われてます。

これを2006年にモルガンはダヴィンチに1,430億円で売却しました!

そして、アジア・パシフィック・ランド(APL)、アブダビ投資評議会(ADIC)、CVスター、セキュアード・キャピタル・インベストメント・マネジメントのコンソーシアムが、1,000億円超で取得するらしいです。

では、今年の100億円を超える大型取引情報をずらっと並べてみます。

赤坂インターシティなど約240億円を取得、ジャパンエクセレント

・埼玉の物流施設を152億円で取得、アスクル

・麹町大通りビルを165億円で取得、常和不動産

御成門M-SQUAREを141億円で取得、三井倉庫

・池袋の店舗を204億円で取得、フロンティアREIT

・住宅12棟を176億円で取得、日本アコモデーションファンド

グラントウキョウサウスタワーを350億円で売却、鹿島が三井不へ

・ヨドバシ吉祥寺などを400億円で取得、ユナイテッド・アーバン

ソニー、大崎の自社ビルを1,111億円で売却

パナソニック、東京汐留ビルを507億円で売却

・店舗など4物件を328億円で取得、オリックス不動産投資法人

ヒルトン東京ベイを260億円で取得、ジャパン・ホテル・リート

積水ハウス・SIが12物件を153億円で取得

・独SEB、千葉の大型モールを130億円で売却

・西新宿の校舎を100億円で取得、ナガセ

赤坂ガーデンシティ持分が300億円で取引に

・神谷町の大型オフィスを500億円で取得、ヒューリック

・物流施設を150億円で取得、東京都競馬

・都内オフィス3物件を計108億円で取得、野村不動産オフィスファンド

・銀座テアトルビルを178億円超で取得、コナミグループ

・都内の4棟を110億円で取得、ケネディクスケネディクス・レジデンシャル

・フォートレス、420億円で舞浜シェラトンを取得

六本木ヒルズ持分を219億円で追加、森ヒルズリート

・140億円で三陽商会の複合施設を取得、センコー

東京電力銀座支社、235億円で読売新聞に売却

有明の土地を421億円で落札、大和ハウス

・物流9物件を560億円で取得へ、GLP投資法人

とりあえず、首都圏で取引金額が100億円を超えるものだけで、こんなにあります。

また金額が開示されているものだけです。

ソニーとパナは売却理由があれですけど。。

まぁ、私のところも景気が良くなった感はないですけど、こんな取引が始まってきているとなんだか景気が良くなるような気がしませんか?